リリーフ投手の登板過多を避け、選手寿命を伸ばすためには

性懲りもなくまた書きます。リリーフ投手は回またぎ、連投、三連投などで消耗します。そして出番があるかないかわかない場面で投球練習するのも(特に肩の作り直し)消耗につながります。登板試合数とイニング数だけで語れるものではありませんが、それ以外の指標はあるでしょうか。

一般的に60試合60イニングを上回って3年以上連続して活躍できるリリーフ投手は少ないようです。70試合70イニング以上投げる投手は少なくなりました。今年ではヤクルト近藤が74試合76イニング2/3、ヤクルト石山が71試合73イニング2/3、ソフトバンク加治屋が72試合66イニング2/3、ロッテ益田が70試合64イニング1/3、DeNA砂田が70試合52イニング1/3、楽天高梨が70試合48イニング1/3です。

そしてそれ以上になると故障リスクと直結します。以前自分で書いたものとしては小林幹英がルーキーイヤーに54試合81イニング登板、今村の3年目で69試合85イニング2/3登板、このあたりが挙げられます。小林幹英は実働7年現役生活8年、今村については深刻な故障で2年ほどきついシーズンを送ったのを忘れている人も多いでしょうか。

70試合70イニングはおそらく各球団も上限の目安として考えているはずです。この数字の持つ意味としては143試合のうちほぼ半分ということ、例えば投げる試合と投げない試合を交互に繰り返すと72試合72イニングに登板できます。おそらくこのやり方ですと故障リスクは下げられるでしょう。

しかし実際にはそう計画的にはいきませんから、必然的に連投することになります。連投や三連投(時には四連投)があったり1週間近く投げなかったり。おそらく試合間隔が開くのは消耗につながらないでしょうから、普通に考えて連投や三連投が悪いとなります。

人間の筋肉は48時間かかってやっと修復されるという考え方でいくと、1試合投げたら1日休んでその次の日に登板すればまずまずになるでしょう。もちろんその間全くトレーニングしないわけではありません。逆にほとんど回復していない翌日に投げ、そしてさらにその翌日に投げる、なんて相当の負荷がかかりそうです。

先発投手は中6日が常識となっていますが、なぜ中4日とかは難しいのでしょうか。筋肉のみの消耗であったら十分治るはずです。それ以外の部分が影響していると考えると、リリーフ投手も本当は中1日とかでは不十分となりますね。

今年は三連投はちょくちょくありましたが、四連投は確かなかったと思います。去年は中田廉に四連投がありましたが、今年成績を大きく落としたことと無関係ではないでしょう。彼もまた2014年に66試合78イニング1/3という登板をして翌年・翌々年と成績が落ちています。2017年は53試合46イニング2/3登板で防御率2.70とある意味奇跡の復活でしたが、代償は大きかったようです。

今村については2016年に67試合73イニング2/3防御率2.44(日本シリーズで連投-休み-三連投-休み-登板)、2017年は68試合64イニング1/3防御率2.38と結構な登板をしています。今年は5月までは19試合15イニング2/3で防御率1.72とよかったのですが、6月以降は24試合21イニングで防御率8.14とまるで別人です。

一岡はカープに移籍してきた2014年に31試合31イニングで防御率0.58を挙げ、大竹とどちらが補償選手かわからないと言われました。2015年は38試合、2016年は27試合と登板数が少ないままでしたがおそらくコンディションの問題だったのでしょう。しかし2017年は59試合58イニング1/3防御率1.85と完全復活、今年も59試合56イニング1/3防御率2.88と十分な成績でした。

ジャクソンは2016年から3年間、カープの三連覇に大きく貢献してくれました。2016年は67試合68イニング1/3防御率1.71(日本シリーズで連投-休み-三連投-休み-登板)、2017年は60試合62イニング防御率2.03、2018年は48試合45イニング2/3防御率2.76と立派な成績でした。

フランスアは6/26からリリーフで、47試合65イニングと数字的にはインパクトがありませんが、7月から8月にかけて週2回-週4回-週4回-週5回という恐ろしい登板数でした。なんとこの1ヶ月は年間99試合ペース。球速を落として投げていたようですが、こんなにまでしなくても、です。

中﨑は2015年に69試合73イニング、2016年に61試合61イニング1/3、2017年に59試合57イニング2/3、2018年に68試合66イニング1/3とよく投げてきました。途中で離脱して登板試合数が少なくなっていたのを含めても素晴らしいです。防御率については2016年が1.32、2017年が1.40と非常によかったのですが2018年は2.71。ストレートの威力が落ちているようでしたしやはり勤続疲労でしょう。

来年はフランスアを抑えに、という考えもあるようですが、8回を任せる方が相手には嫌じゃないかと思います。中﨑は今年のような働きはおそらくできないでしょう。60試合60イニングを目安に、三連投は厳禁で、連投もなるべくないようにしてほしいです。当然セーブがつかない場面での登板は登板間隔が開いている時以外は禁止です。

三連投の(原則)禁止も含め、そういうやり方でおそらく年間数試合は勝てていた試合を落とすでしょう。でもそれでいいと思います。今村も中田廉も調子が戻らず、フランスア以外の外国人も今ひとつ、中﨑が途中離脱、という状況なんて悪夢です。

今回の調査でカープには3年連続で60試合60イニングを投げた投手はいないことがわかりました。永川も一度も達成できていません。ある程度成績を挙げていたら必然的にこの数字は上回るわけで、そうではないとすると突発的な不調や故障離脱です。今までの起用法を少し変えることは必要だと思います。

リリーフでは選手寿命が短くなるからと希望しない投手がいることは間違いないでしょうから、そういう意味でも選手寿命を延ばす方法論を提示し、リリーフ適性のある投手はどんどんリリーフをやっていただきたいです。

最後に私なりのルールを書きます。リリーフ8人体制でやればできるでしょう。
(1)三連投原則禁止。条件が揃えば不可ではない。三連投のあとは最低3日休む。
(2)連投のあとは最低2日休む。仕方なく連投-休み-登板とした場合は最低2日休む。
(3)回またぎはなるべく避ける。仕方なくやったら最低2日休む。
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No title

デルタだったかのコラムで見たんですが、

40試合超えてくるとたいていのリリーフは翌年成績落とすそうで、

若干の差はあるそうなんですが、
40~60試合の間で明確な差はでないそうです。
トータルより短期間で集中的に投げるほうがダメージ大きいそうで、
管理人さんの言うように短期間で連投や3連投が続くほうがキツイようですね。

なので60試合のらないよう最後のほうで登板しぼって55試合とかはあんまり意味ないようです。

今年の横浜とか登板数は多いんですけど管理人がいってるような6試合で2分の1の3試合3イニングは越えないようしてるから(エスコバーとかタフと判断してる投手はあえて潰れ役にしてるみたいで他より極端に登坂密度高くなってます。) 1年もったみたいで。

予想ですけど火、木、土みたいに連投なしの2回に1回登板で、たまに土、日連投ぐらいの登板を規則的投げてで75試合前後ならパフォーマンス落とさずにいけるんじゃないですかね?

No title

新年明けましておめでとうございます。

私は野球経験すらなく情報収集能力も低いのですが、せめて合理的に考えるようにしています。
そうなるとやはり連投、三連投、回またぎをどれだけ防ぐかが鍵としか思えなくなりました。
すごく納得できる記事ですね。ありがとうございます。

仮にですけどそこそこのリリーフが6人いるとしてAグループ3人とBグループ3人に分けます。
AグループとBグループを交互に登板させたら連投はありません。
こういう体制だったら75試合いけると思います。さすがにできないでしょうけども。

なのでよい投手4-5人でローテーション的に起用して、極力連投を避けてほしいです。
例えば今村は7回、一岡は7回か8回、フランスアは8回か9回、中﨑は9回。
もう一人(ヘルウェグとか)を流動的にこのあたりにはめこみます。
延長になったらなるべく頑張らないで、特にビジターの延長は捨てるといいです。
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