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この20年で帝王切開が倍増

朝日新聞デジタルのニュースがYahooのトップページからリンクされていましたが、この20年で帝王切開率が倍増したとのことで、1990年が10%、2011年が19.2%だったそうです。都道府県別では最低の秋田県が11.8%、最高の栃木県が23.5%。

帝王切開が行われるのは自然分娩では母子どちらかに危険がある場合です。陣痛で母の心臓が耐えられないとか、子供が危険な状態になっているので一刻も早く分娩する必要があるとかです。朝日新聞デジタルの結論は、自然分娩で予期せぬ事態が起こるため、医療機関が訴訟リスクを避けたいと思うから、とのことです。

まあその結論は間違いではなく、明らかに要因のひとつです。ただこれだけを結論にすると、医療機関のエゴという印象付けになってしまいますのでやめてほしかったですね。

そもそも今の医療現場では訴訟が1件起こるだけで大混乱に陥り、下手をすると産科終了という可能性もあります。根底にあるのは医療スタッフを守る体制が著しく貧弱なことです。言葉は悪いのですが、訴訟が起こったら医師は矢面に立たず、あとは弁護士さんによろしくと預けて自分は何事もなかったかのように次の診療をするようにしないといけません。訴訟大国アメリカはおそらくそういうシステムになっていると思います。

まあそんな事情をさて置いても、もう一つの理由としては今まで「なあなあ」で来ていた医師-患者関係がかなり変化して、何事をするにしても同意書を書いていただく必要が出てきた、ここにあると思います。昔は「俺にまかせとけ」で通用して、結果が悪くても患者さんサイドは仕方ないと思ってくれていたようですが、これがそうではなくなってきたわけです。

そうすると、少しでもリスクのある出産については詳細にリスクを説明することになります。今回の場合は帝王切開の方が死亡率は明らかに低いと説明されたら、患者さんはどう判断するでしょうか。もちろん、「いや自分はどうしても自然分娩で」という人もいるでしょうけども、おそらく帝王切開を選ぶ人は多いはずです。

あと要素としては高齢出産が増えてきて、そうなるとリスク要素が一つ上乗せになります。胎児の元気さも少し悪くなるはずです。これだけでも帝王切開が増えるはずです。それから産科医が減って妊婦さんの管理体制が手薄になっていることも十分なリスクになるでしょう。

産科は詳しくない私でさえ即座にこれだけの要素が浮かんできます。朝日新聞社には医師の知り合いはいないのでしょうか。知識がない、専門家の意見を聞かない、調べもしない。それでいてこんな記事を書くとは、医療従事者に悪意でもあるのでしょうか。
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